紅白歌合戦「紅組」司会に抜擢! 若手演技派女優の代表格・二階堂ふみのこれまでを振り返る
■バラエティ番組にもレギュラー出演!
二階堂が女優としてより深みを増し、幅広い世代から認知されるようになったのが2016年だろう。この年、二階堂はバラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気コーナー“グルメチキンレース・ゴチになります!”にコーナー史上最年少の新メンバーとして登場し、「知名度を広げたい」と、2年間も同コーナーにレギュラー出演。この2年間で、映画やドラマをあまり見ない層にも、名前を知らしめたのは間違いないだろう。
2016年、『オオカミ少女と黒王子』初日舞台挨拶に登壇した二階堂ふみ
もちろん、この間もバラエティ番組にだけ出演していたわけではなく、『別冊マーガレット』で連載された人気少女漫画を原作にした映画『オオカミ少女と黒王子』(2016年)に山崎賢人(「崎」は「たつさき」)とW主演し、学園ラブコメディにチャレンジしたかと思いきや、同年翌月公開の映画『ふざけんな過去』では、いつも不機嫌な女子高生に扮し、小泉今日子が演じる母親と取っ組み合いの大喧嘩を披露。様々な二階堂ふみを見せてくれた。
2019年、ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』出演時のインタビュー写真
また、2019年には、興行収入37億円超えを記録した大ヒット映画『翔んで埼玉』にGACKTとW主演し、宝塚のようなド派手衣装を身に付けたお嬢様風エリート男子を熱演。第43回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞を受賞した。このぶっ飛び演技の後に、連続ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)の主人公・姫川玲子役を体当たりで演じ、クールな二階堂の魅力が炸裂。ギャップの楽しい1年となった。そして、2020年のNHK連続テレビ小説『エール』で朝の顔となる。
作品の規模に関わらず、様々な作品に出演し、予想外の演技で楽しませてくれる二階堂ふみ。次の一手を楽しみにする前に、まずは、紅白歌合戦の司会ぶりに注目だ。